箱根会議レポート1(上甲晃あいさつ)
『日本 この手で何とかする!~今、新しい風を起こそう~』
国民に未来への希望と活力、そして誇りを。
感無量!感激!感謝!であります。
世界は大変な困難な中にあり、誰もが目先のことに困って他人のことなど考えているゆとりが無い状況です。そんな中でこんなにも大勢の人に箱根に集まっていただけたことに、感無量!感激!感謝!であります。
こういうことを行うと、バックは誰か、裏にどんな団体がいるのかと勘ぐられるが、まったく有りません。
私は年齢を重ねるにしたがって、どんどん二つの耳鳴りが酷くなる。
ひとつの声は会田雄次先生。「僕は君たちが日本を動かす時代を本当に心配している」と大学時代に繰り返し言われた。小泉元総理も麻生総理も私と同じ年齢。戦後のアメリカ占領下で行われた教育を受けた世代。
アメリカの目的は、日本を二度とアメリカに歯向かわない国にするためにどうするか?日本を精神的に骨抜きにする。学校教育で次の3つを教えてはならないとした。
1.日本人として誇りを持たせるような歴史を教えてはならない。
2.修身と言われる道徳教育を行ってはならない。
3.宗教、信仰、「人間の力を越える偉大なものへの畏敬の念」を教えてはならない
日本人は、人を超える偉大なものへの畏敬の念を無くした。だから人が見てなければ何をやってもいいと考える。今必要なのは経済対策ではなく、高邁なる精神を取り戻すこと
もうひとつの耳鳴りは松下幸之助の声。「人間はどんなときに行き詰るか分かるか?それは自分のことしか考えなくなった時だ。自分のことしか考えないのは真理に反しているからだ。人間は周りのお陰で生きているという真理に反して、自分のことしか考えずに生きようとすると行き詰る。このままの政治が続けば、日本は必ず行き詰る。日本の政治家は目先のことしか考えない。自分のことしか考えない。」
その思いが松下政経塾を幸之助に作らせた。国家百年の計を持った政治家を育てたい。そういう人が出てくれば、日本は21世紀大変な繁栄を迎えるだろうと言った。地球上の国の繁栄は西へ西へ移っている。イギリスからアメリカへ。そして21世紀は東アジアへ繁栄は移る。その東アジアの繁栄の中心は日本になる。ただしその前提は、国家百年の計を持つ政治家が国をリードしていればだ。
「日本の国には国家の理念と方針が無い」と幸之助は嘆いていた。会社経営で理念や方針が無かったら必ず倒産する。理念も方針も無い国は倒産して当たり前。
その思いを、一人でも自分から動き出す。そして今日いろいろな人にスピーチしてもらい、それ聞いた上で、何らかの運動をひとりひとりから始めようと思っていただければ、この運動を広げて行きたい。
(このレポートは青年塾3期生大久保守晃さん作成です)