箱根会議レポート8(日本の未来に求めるもの)

上甲 晃/ 2009年03月27日/ 日本志民会議

『日本の未来に求めるもの』
ジャーナリスト 櫻井よし子さん
ジャーナリスト 櫻井よし子さん
今日ここへ来るきっかけは『日本よい国構想』の山田区長とのご縁。来るまで何を話そうか決めていなかったが、スピーチされた皆さんの話を聞いて、話したいことははっきりしました。
今、日本人はかつての明治の人がしたように、日本国内を見ながらも国際社会をもっとよく見ることが必要。我が国に影響力を持つ国々が、我が国のことをどう考えているのかを知ると恐ろしくなる。先日クリントン国務大臣が来日したが、彼女に最も強い影響力を持つオルブライトが最近書いた本。「次期大統領に申し送ること」。
アメリカがアジアを考える時には当然ながら大国中国を考える。しかしアジアへ行く時は必ず中国へ行く前に東京へ行くこと。日本は近隣諸国に嫌われているので、アメリカと絆があると思わせると日本は安心するから。
そしてまた「日本の政治家と語ることはなんと退屈であろうか。長期的な戦略はまるでない。自分たちで何も考えない。」とも書かれている。なんと情けないだろう。
日本人は自立するとどうするであろう?南北朝鮮は中国寄りになるだろうなど分析している。アジア地域においてアメリカが日本を守ることは、日本を押さえつけるこにもなるということをアメリカの大統領は忘れてはならないと書かれている。
国家は何によって支えられているのか?軍事力、経済力。
日本には自衛隊は確かにあるが、それを動かし支える法律基盤が無い。軍事力の基盤の無い国に外交力があるはずも無い。現在の中国の軍事力は日本の3倍と言われる。過去20年間、中国は軍事力を19倍にした。日本は毎年2%ずつ減らしてきた。このままで行けば10年後軍事力の差は30倍以上になる。中国とは対等にまったく話などできない状況になる。
アメリカは中国と2国間交渉するが、日本の意見も聞いてやるという態度。もし日本が圧倒的に弱小化したら、アメリカは日本を守るだろうか?それを考える時、台湾が参考になる。今の台湾は事実上、中国とアメリカの共同管理の下にある。事実上独自の外交は難しくなっている。二つの国の顔色を見ながらしか外交はできない。
しかし日本は過去の歴史上ずっと独立を守ってきて、他国の管理にされない状況を維持しなくてはならない。日本はなぜこんなにも力が弱くなったのか。日本人がダメになったから、日本という国が弱くなった。人間がダメになったから。日本人は自信がないから。
こんな誠実な人が居るだろうか。頑張る人が居るのだろうか、と日本人を見て思う。原因は明らか。歴史教育の欠陥。自分の先祖に泥棒が居た、悪い奴が居たということばかりを教えたら、誇りをもてなくなるに決まっている。
ソビエトは日本を侵略国と呼ぶが、ソビエトこそが侵略国家だ。不可侵条約を一方的に破って参戦してきて、満州で多くの日本女性をレイプし、70万人もの日本人をシベリヤに抑留し強制労働させ、その1割を死に追いやった。そんなソビエトに侵略国と言われては、「ふざけるな!」と言いたくなる。
戦争は時の状況だ。日本を焦らし戦争へと追いやった責任はアメリカにもある。戦争に負けたからには負けは認めますが、日本人の価値観を否定するようなことを認めてはならない。私たちの先祖の素晴らしさをもっともっと認め、自信を深め、明るく前向きになりたい。
私もぜひこの運動を応援したいと思います。
大人の私たちが自信を持って日本の素晴らしさを子供達に伝えていこうでは有りませんか。
(このレポートは青年塾3期生大久保守晃さん作成です)

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