『青年塾』第十四期生 秋のクラス講座ご案内

上甲 晃/ 2010年10月11日/ 青年塾

秋のクラス講座ご案内
水俣・球磨講座 西クラス
「環境都市水俣 そして五木村のダム」

十月八日(金)から十日(日)まで、熊本は水俣・五木村にて講座を行います。水俣は、熊本県南端に位置し、元々、海の幸、山の幸に恵まれた風光明媚な土地です。しかし、五十年以上前に発生した水俣病は、決して過去の問題ではなく現在も続いている大きな問題です。その水俣病の歴史と現在を知ることで、命の尊さ、環境のあり方を学びます。五木村はダム建設の為、村全体が移転しました。しかし、ダム建設は中断しており、今後の方針が話し合われている中、五木村の現状を見て公共工事のあり方を考えます。蒲島知事も参加する講座に、あなたもぜひ。
丹後講座 関西クラス
「自然酢造りに学ぶ食の安全」

『食の安全』をテーマに京都の北、その向こうに日本海がひかえる丹後地方を訪れます。そして、明治創業以来、百十数年、安全で、しかも美味しい酢を造り続けている醸造所を見学する予定です。私達にとって『食』の安全とは?またどのような危険が?そして、安全と危険の境界線は?私達の生存の絶対条件である『食べること』。その行為により生じる危険を、身をもって知らされてから学ぶのは、あまりにも悲しいことです。安全で美味しいものをいただき学ぶ場、それが関西クラスの『丹後講座二〇一〇』。皆様、ぜひ丹後へ、おいでやす!
小浜講座 東海クラス
「原子力発電をつまむ」

「御食国」(みけつくに)の若狭小浜。古来、朝廷に海の幸の食料を納めた国でもあります。食の国で塗箸作りが生まれ、食生活に応じた使い勝手のよい箸が作られています。普段何気なく使っている箸。日本人の箸について学ぶ絶好の機会です。この自然の恵みの若狭に原発銀座といわれるほど原子力発電所が存在しています。全発電量の三〇%が原子力発電に頼っている日本ですが、原発反対の意見も多く聞かれます。原発についての現状と今後について考えてみようと思います。青年塾で初めて訪れる若狭小浜。「わ・か・さ」を堪能できる講座予定しています。
南会津講座 東クラス
「地域に学ぶ 暮らしの知恵」

昨年に引き続き、東クラスでは、福島県の南会津町で講座を開催します。南会津では、「地域に学ぶ」をテーマに、地域の皆様との交流をメインに様々なプログラムを実施します。南会津は、豊かな自然に恵まれ、昔ながらの伝統文化を大切に暮らしている町です。深まりゆく秋に、南会津の地で、郷土文化や郷土料理などを通して、暮らしに息づく先人の知恵を学ぶことができるまたとない機会となります。この講座では、十四期生が初めて演劇に取り組みます。「米百俵」の演劇を南会津の皆様の前で披露する場を設ける予定です。
夕張講座 北クラス
「夕張の財政再建~過去と未来」

夕張市は「石炭の町」として栄えた過去があり、最多人口は一九六九年四月に約十一万七千人を数えましたが、二〇一〇年三月には約一万一千二百人と最盛期の十分の一になってしまいました。又、現在は「夕張=財政破綻」の代名詞となり、二〇〇七年三月に財政再生団体となってから今年で丸三年がたちました。現状はどのような取組みを行っているのでしょう?特に近年は高齢化が進み、高齢化の割合は全国一、若者の割合は最低、高齢化では日本の三十年先を先取りしているといわれています。北クラス第三回講座では、夕張の過去・現在の歩みを学び、経済・産業・抱える問題等、夕張の未来について考えていきたいと思います。

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