鹿児島講座について

上甲 晃/ 2012年09月05日/ 青年塾

■講座テーマ : 「知命と立命」
「知命と立命」とは、安岡正篤師が説いた言葉で、人は誰でも天から与えられた素質能力がある。これを「命」とい い。自分はどういう命を与えられているのか。それを知ることが「知命」であり、知ってそれを完全に発揮して行くことが「立命」である。人は何のために生き るのか。命を知り、命をたてるためだという教えです。
鹿児島講座では、三部構成となっており、日本の歴史と先師先人の志や愛を学ぶことによって人間力を高めるとともに、一人ひとりが自らの「知命と立命」を認識し、今後の人生の発展に役立てていただきたいと思います。
第一部 : 掃除を通して心を磨く「鎌田建設株式会社」の志
鹿児島県霧島市にある鎌田建設㈱は、鹿児島掃除に学ぶ会の世話人を務められています。鎌田善政社長が創業した会社で、鎌田社長をはじめ社員の皆さまが日々、社内外を問わず徹底して掃除を実践されている会社です。
本社玄関前の正面には、縦・横三メートル、重さ約三十トンの自然石で作られた石碑があり、その石碑には「凡事徹底」の四文字が刻み込まれております。鎌田社長の人間力に触れ、凡事徹底の大切さや掃除を通して心を磨くことを学びたいと思います。
第二部 : 「敬天愛人」の志
「敬 天愛人(けいてんあいじん)」という言葉は、明治維新の最高指導者の一人、西郷隆盛の人生観を表す言葉であり、隆盛が好んでよく使い、揮毫した言葉です。 「天を敬(うやま)い、人を愛する」と読むのですが、この敬天愛人という言葉には、西郷の自己修養のための指針(目標)と、彼の信仰的とも言える天命への 自覚という考え方が含まれています。
天というものは、人を平等に愛してくれるものなので、西郷は一切の私利私欲という欲を捨て去り、天と同じよう に、仁愛の人になることを人生最大の目標とし、終生努力し続けたと言われております。人間社会の全ての知恵は、人の心と志の誠によって得られると見ていた のです。心が清く、志が高ければ、たとえ議場でも、戦場でも、必要に応じて道を得ることが出来ると信じていたのです。
第三部-1: 国を守り家族を愛した「知覧特攻隊」の志
昭 和19 年秋。太平洋戦争で圧倒的に不利な戦況に陥っていた日本軍は、米軍を阻止すべく苦汁の選択をする。戦闘機に爆弾を搭載して敵艦に体当たりする特別攻撃隊を 編成することであった。特攻作戦という人類史上他に例を見ない歴史上の事実から、多くのことを学び、平和の尊さ・命の大切さについて理解を深めるととも に、更に特攻隊員がたった一つしかない命を投げ出して国を守り、父母兄弟姉妹を守った強い責任感、家族を愛する心、国を愛する心を理解し、それを今後の人 生の充実・発展に役立てていただきたいと思います。
第三部-2 : 特攻隊員の母と慕われた鳥濱トメさんの志
長年「特攻の母」と呼ばれた鳥濱トメさん。軍指定の富屋食堂を構え、若き飛行兵たちから母のように慕われていた鳥濱トメさんの出撃する特攻隊員たちに注がれる本当の母親以上と言える愛情を受け止め、切なさと共に平和の尊さを改めて感じましょう。
■鹿児島講座(タイムスケジュール)
9月29日(土)
9:00 受付(開講式会場準備)
9:30 開講式
10:00 鎌田建設株式会社 代表取締役 鎌田善政 様 講話
12:00 西郷南洲顕彰館 館長 高栁 毅 様 講
15:00 知覧特攻記念会館 視察
17:30 米百俵 演劇
18:00 上甲塾長講話
19:30 食事(交流会)富屋旅館
9月30日(日)
7:00 知覧特攻隊の軌跡をたどる  鳥濱 初代 様
8:30 特攻隊の母「鳥濱 トメ」さんの想い  鳥濱 初代 様 講話
10:30 食事研修
13:00 育みの実践(課題発表)
15:00 閉校式 解散
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