うれしい報告

上甲 晃/ 2000年07月17日/ デイリーメッセージ

衆議院選挙に立候補した松下政経塾の塾生のうち、『青年塾』の塾生指導に献身的な協力をしてくれた野田佳彦氏と長浜博行氏を、志ネットワークの会員と、『青年塾』塾生の有志が、選挙期間中、大挙して応援に出掛けた。その時の報告に、『青年塾』の塾生である薮原秀樹君と井場元伸幸君が、我が家を訪ねてくれた。

報告の前に、選挙の応援の様子を取材したビデオテープが送られてきたので、見た。千葉県船橋市で立候補した野田佳彦氏の選挙戦の模様が、詳しく取材されていた。私が何よりもうれしいと思ったのは、『青年塾』塾生諸君の、きびきびとした働き、てきぱきとした段取り、大きくはっきりとした声、そして深々と頭を下げるお辞儀である。日頃から、『青年塾』で強く求めてきたことが、随所で存分に発揮されていた。

そして、みんな感激屋だ。まるで、半分涙を流しながら選挙の応援をしているようにさえ見える。おざなりではない、心からの応援である。これならば、応援の人たちの挙措動作で、十分に選挙の戦いを盛り上げたことであろうと、容易に想像が付いた。

事実、私も選挙期間中に各事務所を回ったが、しばしば、志ネットワークの会員と『青年塾』塾生諸君の働きぶりが高く評価された。「運動をおおいに盛り上げていただいています」とか、「皆さん元気で明るくて、大変助かります」などといたくお褒めの言葉をいただいたのである。私は少しばかり鼻高々の思いをさせてもらった。

「事務所で、『青年塾』とはどんな組織かとしばしば聞かれました。なかには、第5期生として入塾したいという人までいました」と、うれしい報告を聞いた。塾生の行動そのものが、まわりの人たちの目を引いたのである。松下幸之助は、しばしば信用ということの大切さを説いたものである。「この松下政経塾が、諸君の努力によって、世間の大きな信頼を得ることができたら、選挙にお金などいらない。あの松下政経塾を出た人なら間違いないと認められて、選挙に当選するようになるはずだ」と言った言葉が、私の脳裏をかすめた。志ネットワーク、『青年塾』と聞いただけで世間の人が信用する、そんな組織を作り上げていきたいものである。

そのためには、会員一人一人、塾生の一人一人が、自らの行動をもって、世間の人たちから信頼・信用されるようにならなければならない。信頼・信用は、誰かが築いてくれるものではない。一人一人の生真面目で、真剣で、真摯な努力の積み上げしかないのだ。選挙において、その片鱗を示すことができたことをうれしく思った。

この記事をシェアする