立ち姿、歩き姿に感動

上甲 晃/ 2001年05月11日/ デイリーメッセージ

「青年塾の入塾式に参加して、私がいちばん感動したことは、四期生の安田智子さんの歩き姿、立ち姿でした。先輩諸氏が、凛とした姿と何度も強調されていましたが、私は安田智子さんの姿のなかに、それを見付けることができました。私もまた、たくさんのことはできませんが、落ちているゴミを拾う、背筋を伸ばして人の話を聞くことを心がけます」、そんな葉書が、入塾式を終えたばかりの第5期生である平松薫君からきた。

平松君の指摘を待つまでもなく、安田智子さんは、めりはりのきいた行動ができることにおいては、青年塾生のなかでも出色である。「はい」と返事をする、そんな当たり前のことが実はなかなかできない。安由智子さんは、どんな場合でも、「はい」と返事をする。他の人たちがほとんど返事をしないから、安田さんの返事の声は一層目立つ。

立ち居振る舞いも、いつもめりはりがきいている。要するに、凛とした雰囲気で立ち、歩き、座ることができる人なのである。その姿勢を見ていて、心に感じる人が出てくることが、とても興味深かった。先輩の姿に、後輩が学ぶ。すばらしい教育のあり方だ。「精神風土」というものは、このようにして育まれていくものだと、私もおおいに学ぶところがあった。

私たちは、しばしば、ロで言って聞かせよう、口で言って人を動かそうとする。私も同じだ。「凛としろ」と、ロを酸っばくして言う。そして、「何回言わせるのだ」と叱責する。その繰り返しであったことを反省させられる。ロで言うことも必要ではあるが、口で言うだけでは、人の心を動かすことはできないのである。口で言い続けていると、相手は、「うるさいな。何回も同じことを言って、しつこい」と、ロに出さないまでも、露骨に顔に表す。

一言も言葉を発するわけではないが、歩いている姿で、人の心を動かすことができるのである。そのことに注目したい。さっそうとしている、りりしい。それは、自分から言うことではなく、相手が心に感じることなのである。まず、もって範を示す。しかも、人にやらせるために、意識して範を示すのではない。そういう範の示し方は、全身から嫌味がふんぷんとかおる。人の目を意識して行なうのではなく、自分自身の姿勢として、自分自身の美学として、自分のために行なうことなのである。

私の一つの理想。それは、私が何も言わなくても、先輩諸氏の立ち居振る舞いを見ていて、後輩が、自然のうちにそれをならうことだ。一言も指示・命令はないけれども、『青年塾』に学ぶうちに、自然と、他人を思いやるような振る舞いができるようになる、そんな雰囲気力を作りたい。

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変革の予感

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入塾式

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