地方創生における最先端農業への取り組み
十勝
そこにはNHK連続テレビ小説第100作目「なつぞら」の舞台ともなった自然が広がっている。
北海道と開拓の歴史は、切っても切り離せない。
大規模な酪農・農業で有名な十勝と呼ばれる地域である。
その歴史は途方もないほどの広い大地を地道に開拓し、害獣の被害に遭いながら「ここで一旗揚げる」という強い意志で開拓を進めた依田勉三がいる。彼をはじめとする民間人の力で、十勝の土台は築かれた。そしてそのDNAはその地にいまも引き継がれている。
平成30年における日本の農家人口は418万6千人。対総人口比は3.3%に過ぎない。
農業就業人口の平均年齢は66.8歳。労働力減少があらゆる現場で叫ばれる今
農業は高齢化と合わせて大きな問題を抱えている。
自然との共存で営むべき農業はいまでも“人手”こそが労働力の源泉である。
このままでは、“日本の農業”は衰退の道を辿ってしまう。
その解決策は、圧倒的な省力化といわゆる“きつい農業”からの脱却。
その答えが「スマート農業」
1.熱中小学校
今回の講話者の1人目である更別村の西山猛村長は、熱中小学校という場を通じて地方活性化に向けて行動できるプレーヤーを育成する事に情熱を注ぎ、「地方創生は人づくりである」と語る。
「いま、行動しないと、何かを始めないと間に合わない。今からでも遅いくらい、走りながら考えればいい。チャレンジしないと何も始まらない。命をかけています」
自らの村の将来や生き残り方を自らが考え、行動できるプレーヤーをつくっていく。
この取り組みの結果が出るのは20年以上先の事。いまの子育て世代がおじいちゃん、おばあちゃんになった時に、幸せになれる未来を今から築いている。
2.世界の最先端をいくスマート農業
講話者の2人目である岡田昌宏さんは、西山村長の教師時代の教え子であり自ら考え
チャレンジするプレーヤーの1人である
熱中小学校の1期生であり、岡田農場で農業に勤しむ傍ら新しい農業の在り方と価値を作り続けています。東京大学や農研との連携・小麦の新品種の開発や母校更別農業高校と連携した育種プロジェクト・ドローンによる調査・最先端の試験場の設置・農業のビッグデータの収拾、
トラクターなどの無人稼働、様々な企業・研究所等の中心人物・HUB役となっているのが岡田さんである。話を聞くとリアルな『下町ロケット』の話だ。
その先に見ているのは「農業を通じて地域を盛り上げたい」という高い志を持っている。
3.宇宙という夢のあるキーワードに沸いているまち大樹町
30年前から始まった宇宙構想。北海道の・・それも大樹町という小さなまちがロケット打ち上げに取り組みたいと声を上げても聞く耳を持ってくれる宇宙関連の機関はなかったといいます。
「それでも、当時の町長や周りの職員が子どもたちにとって夢のあるまちづくりである事、十勝らしい壮大なプロジェクトで地域に元気を与える事をアピールし、一歩ずつ地道な取り組みを進めてきました。あきらめなかったのは、町民の皆さんが期待を込めてまちの背中をおしてくれたから。
町内の小中高校では『大樹学』というまちを学ぶカリキュラムを展開し宇宙の取り組みを
進めています。宇宙というキーワードはこれからのスマート農業には欠かせないものとなっている。
私達、北クラス23期生は、地域創生を志とする最先端農業を知る事で、未来において私達の血となり肉となる“食”がどのように作られていくものかを学びます。またチャレンジする姿を心に刻みこれからの日本を支える事のできる“人財”となれるよう取り組んで参ります。
場所の特徴
「十勝」という地名は、管内を流れる十勝川を指すアイヌ語「トカプチ」からといわれています。それは「乳」を意味し、川口が二つ乳房のように並んでいる事に由来しています。北海道の中でも10,831.24㎢、東京都の約5つ分という広い大地十勝。そこに住む36万人の人口密度は東京都の184分の1。
講話
1.更別村村長 西山猛氏
2.合同会社更別プリディクション代表 岡田昌宏氏
3.大樹町企画商工課 航空宇宙推進室参事・航空宇宙推進室町 大塚幹浩氏
講座詳細
- 開 催 日
- 2020年1月17日(金) ~ 1月19日(日)
- 集合時間
- 2020年1月17日(金) 12:30
- 集合場所
- 〒089-2115
北海道広尾郡大樹町字美成
大樹町宇宙交流センター SORA - 宿泊場所
- 1/17
〒089-1882
北海道広尾郡大樹町字晩成2
晩成の宿
1/18
〒089-1500
北海道河西郡更別村南1線93-38
十勝さらべつ熱中小学校 - 解散時間
- 2020年1月19日(日) 13:45
- 解散場所
- 農村環境改善センター
- 準 備 物
- マイ箸・マイコップ・坂の上の雲6巻、7巻、8巻・入浴タオル他
- 服 装
- トイレ清掃研修~汚れても良く、動きやすい服装
食事研修~エプロン・三角巾・手ぬぐい
朝礼を外で実施する為、温かい服装をお持ちください
※生花苗沼では、「日の出」と「御神渡り」を前にして極寒の中、朝礼をします。 - 参加費用
- 50,000円
OB・OG・一般・NW会員20,000円(仮)(全日程参加目安)
※塾生OBは実費請求とさせて頂きます。 - 講座リーダー
- 北クラス23期生 藤原拓郎
- 締め切り
- 2019年12月15日(日)
※移動方法とご参加頂ける範囲をご連絡ください。
※講座内容は部分的に変更になる可能性があります、ご了承ください。
スケジュール
時間 | 内容 | 場所 |
1月17日(金) | ||
12:30~13:15 | 開講式 | 宇宙航空センターSORA |
13:30~14:00 | 講話(大樹町企画商工課航空宇宙推進室大塚様) | |
14:00~14:15 | 宇宙航空センターSORA見学 | |
14:15~14:45 | 宇宙航空センター格納庫など見学予定 | |
14:45~16:30 | ロケット作り体験⇒打ち上げ実験 | 宇宙航空センター公園 |
17:40~19:00 | 掃除研修 | 晩成の宿 |
19:15~19:45 | 夕食 | |
20:00~20:45 | 温泉 | |
21:00~21:15 | めだかの学校 | |
21:15~22:00 | 塾長と語る | |
22:00~ | 就寝 | |
1月18日(土) | ||
6:30~7:15 | 朝礼 | 生花苗沼 |
7:15~8:00 | 朝ごはん | 晩成の宿 |
10:00~10:45 | 講話:更別村 村長 西山 猛氏 | 熱中キャンパス |
10:45~11:30 | 講話:合同会社更別プリディクション 代表 岡田昌宏氏 | |
11:30~12:15 | 最新鋭農作業機器を見学 | 未定(大規模農家) |
12:45~13:15 | 昼食 | 未定 |
1400~14:45 | 青年塾とは(現役生)・・⇒実践発表(22.23期生) | 熱中キャンパス |
15:00~16:00 | 上甲塾長講話(更別)⇒集客実践 | |
16:30~17:00 | 嗜み研修 | |
17:00~17:30 | 育み研修 | |
17:30~18:00 | ゴミの行方研究 | |
18:00~18:30 | 坂の上の雲輪読 | |
18:30~19:15 | 夕食 | 熱中食堂 |
19:15~20:00 | 懇親会(更別村長西山様・更別教育委員会 委員長荻原様参加) | |
20:30~21:30 | 温泉 | 福祉の里温泉 |
22:00~ | 就寝 | 熱中ゲストハウス |
1月19日(日) | ||
6:30~7:00 | 朝礼(天候により変更) | 更別霧氷スポット |
7:15~8:00 | 朝ごはん | 熱中食堂 |
9:00~12:00 | 調理研修 | 農村環境改善センター |
12:00~12:45 | 食事 | |
12:45~13:00 | 片付け | |
13:00~13:45 | 閉講式 |