塾生諸君への手紙
秋もずいぶん深まってまいりました。お元気でお過ごしでしょうか。桜の花の下で新しい出発をしてから、すでに8ヶ月が経過しました。第5期生の研修も、いよいよ仕上げのときがきました。所定の研修も大半が終わりましたが、第5期生としての成否を決めるのは、実はこれからなのです。今月は、3月の「出発式」を中心にして、いくつかのお願い、そしてお知らせをします。
「出発式」は、3月の7日から10日まで、4日間にわたることを承知しておいてください。行事は3日間ですが、事前準備のために、さらにもう1日を割いていただかなければなりません。今から、3泊4日の出張ができるように段取りをしてください。いつも言いますように、会社を留守にする間の段取りをつけるのも、大事な研修の一つであります。上司の了解、周りの人の理解、家族の協力などをしっかりと根回しして、4日間の完全出席ができるようにしてください。なお、会社から派遣されている人たちにつきましては、私の方から、会社の責任者に、みなさんの完全参加への了解を取り付けるお願い状を出しておきます。
「出発式」の行事は、3日にわたります。初日は、「修了発表会」です。全員に、「志の人」についての発表をしていただきます。一人の持ち時間は、5分程度の短いものになりますが、すべての人に発表していただくところに意義を置いています。なお、延々と発表だけを続けていますと聞く方も大変ですから、気分転換もかねて、合間合間に、各クラスの出し物をしていただきます。その準備も、今から進めてください。
なお、「志の人」につきましては、400字詰め原稿用紙に10枚の文章を書いていただき、それを修了文集として、「出発式」までに完成させていただきます。自分の周りで、自分自身がその生き方や志に共鳴・共感する人を選び、取材をした上で、文章にまとめていただきます。締切日などの詳細は、担当の塾生から案内があります。締め切り厳守で、「志の人」の取材と文章作成の心積もりをしてください。
2日目は、大討論会です。テーマは、「日本どうする」。今回のテーマは、「食」です。現在、『青年塾』の食糧問題研究会が、企画の内容を検討しています。詳細の案内は、改めて行います。また、第5期生クラス対抗のディベイト大会も行います。練習、おさおさ怠りのないようにしてください。今年は、少数のハンディを跳ね返して、北海道クラスが大健闘したことが印象的でした。なお、この大討論会には、志ネットワークの会員諸氏も参加します。熱い討論の一日は、毎年、数々のドラマを生んできました。この日の夜は、志ネットワークの会員諸氏も参加した、大交流会。各クラスの出し物をここでも考えていただくことになります。お国自慢もあり、いつも、抱腹絶倒の連続です。
3日目は、厳粛な「出発式」です。会場も、3日間滞在した箱根から、富士市への移動になります。途中、富士山を見てほしいというのが、場所をわざわざ変える目的です。乙女峠を下るバスの窓から見る富士山の大きさは、一生の思い出となるでしょう。また、「出発式」の会場となるイエローハット富士営業所からも、富士山が目の前に見えます。「富士が目の前に見える場所で出発式を行いたい」というのが、私の切なる思いです。
なお、「出発式」の前に、「志ネットワーク全国会議」を行います。皆様には、その会議にも参加していただきます。その間、先輩諸氏は、諸君のために、会場の準備をしてくれています。これは、『青年塾』の伝統です。その次の年は、諸君が後輩のために、下働きをして、「出発式」の準備をしてあげる番になります。
「出発式」では、全員に、修了の盾を送ります。山中塗りのオリジナルです。そして、諸君には、全員に、決意を表明していただきます。一人の持ち時間、30秒程度です。志ネットワークの会員諸氏や、来賓の方々が熱い目を諸君に注いでくれます。熱い思いのひと時をもてること、いつも祈る思いであります。すべてが終わるのは、午後2時ごろ。
以上が、「出発式」の大体の内容です。運営については、第1日目が、第5期生。第2日目が、『青年塾』食料問題題研究会チーム。第3日目は、『青年塾』の先輩有志。諸君には、初日を中心として、運営を担当していただきます。とりわけ、東クラスが、当番になります。大きな負担が、東クラスの諸君におおいかぶさります。ぜひとも、他のクラスの諸君の支援をお願いします。
これから諸君にお願いしたいことを確認の意味で箇条書きにします。
- 修了文章「志の人」の執筆。400字詰め原稿用紙で10枚。
- 「修了発表会」塾生発表の準備。一人5分程度。
- 「修了発表会」の幕間の、クラスの出し物を決め、準備する。
- ディベイトの練習
- 第2日目の夜の「夕食交流会」でのお国自慢の出し物を決め、準備する。
- 出発式での決意表明の準備。一人30秒程度。
- 「修了発表会」準備のために、前日、会場設営をする。
今後、各クラスで、上記の準備のために、最低一回は、「自主研修会」を開催してください。1泊2日でかまいません。『すべてに完璧を期す』、『お茶を濁さない』は、『青年塾』の合言葉です。これから、最終の研修が各クラスごとに行われます。ぜひ、「自主研修会」の開催を決めてください。これからが本番のつもりで。